なんなら、彼女なんて星の数ほどいますけどみたいな顔してるよね……なんてことは口が裂けても千春ちゃんには言えないっ。


……から、早速気になることを問いかける。



「まさか、暴走に参加するの?」


「今日は見学だけにするよ」



そう言われてホッとする。

どんなのか分からないけど絶対危険だもん。


千春ちゃんを危険な目にさらすわけにいかないよ。



「行くぞ」



煌くんに促されて倉庫の中へ入ると、中には何人もの男の子たちがいた。


外から思っていたイメージとはかけ離れているほど中は明るく、みんなテレビゲームやダーツやカードゲームをしていた。


テーブルや椅子も配置されていて、ちゃんと生活空間が成り立っている。



「ちわっす!」

「お疲れっす!!」