「キレイで長い脚、せっかくなんだからもっと見せなきゃ!」
「……ねぇ、なんだか足元がスースーするよ」
「男かっ!」
「あははっ」
千春ちゃんの突っ込みに思わずあたしも笑っちゃう。
でも膝からかなり上がったスカートの裾からは、いつもより風を感じて落ち着かないよ。
こんな短くて、どうやって階段昇るんだろう?
「うわー、やば……」
ちょっと離れてあたしを眺めた千春ちゃんがつぶやく。
「ひ、ひどいっ……」
人の顔見て露骨にやばいとか。
「ちょっと、南里くん見てよ」
そして、ちょうど横を通過した南里くんの袖を千春ちゃんが引っ張る。
「あ……?……っ」
すると、あたしを見て……固まる南里くん。
うっ……そんな露骨な反応。
言葉も出ないほどやばいと思ってるのかな。



