「とりあえずさ、愛莉は煌さんのことどう思ってるの?」
「えっ」
唐突に聞かれて言葉に詰まった。
あたしは……。
「ふたりで登下校、お昼まで一緒に食べて。今までの愛莉だったらもう蕁麻疹出てるでしょ」
千春ちゃんの言うことに間違いはない。
以前のあたしだったら、考えられない。
「遊びに行っても、男の子の集団が前から歩いてくるだけで身を隠したりするほど毛嫌いしてたじゃん?」
「それは……」
煌さんに言われた言葉を思い出してどきどきした、なんて言ったら千春ちゃんになんて言われるかな。
「じゃあ質問変えるね。愛莉は、煌さんのために可愛くなりたいって思う?」



