千春ちゃんもわかりやすくアピールしてるし、向こうもまんざらでもないみたい。


友達の恋がうまくいきそうなのは嬉しい。


映画や遊園地に誘われたのなら、あたしだって大喜びで送り出してあげたい。


でも。



「……それ、大丈夫なの?」



このお誘いからは、ハクさんの千春ちゃんへの想いはまったく測れないもん。


むしろ、大事にしたい女の子だったらそんな危険なところへ連れていかないよね?



「うんっ。そういうの憧れてたんだよね~」


「千春ちゃん、分かってる?暴走だよ!?」



憧れる要素がわからなくて理解に苦しむよ。



「特攻隊っていう役割の人が他の車とか止めちゃって、夜の道を走り抜けるの!」


「ひゃっ……!」