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2ーCというプレートのかけられた教室に戻ると、ちょうど2時間目が終わったところだった。
「あれー?愛莉もう大丈夫なの?」
すぐに友人の榎本千春(エノモト チハル)ちゃんが声を掛けてくる。
肩のラインで巻かれたカールがくるんと踊る千春ちゃんは、去年も同じクラスで気心しれた大の仲良し。
ちょっとミーハーすぎるのが玉にきずだけど、優柔不断なあたしとは違って決断力のあるところとか、人にしっかり意見を言えるところはすごく尊敬してるんだ。
「……ぜんっぜん大丈夫じゃないですけど……」
千春ちゃんに聞こえないようにボソッと呟く。
さっきよりも具合悪くなっちゃってるよ、きっと。
「顔色悪いよ?」
「……やっぱり?」



