ひぃっ……! とっさに身をすくめると。 彼の手があたしの頭に触れ、クシャクシャと撫でた。 「……っ、」 男の人に触れられるなんて、吐き気がするなんて表現じゃきかない。 ぞわぞわぞわっ……と全身に鳥肌がたつ。 ……もう、ムリ……。 「し、失礼します……っ、」 あたしはベッドから飛び降りると上履きに足を突っ込んで、逃げるように保健室を出した。