「血を掻き出そうと思ったんだ」 そんな理由で癖づいた自傷を繰り返す彼が好きだ。 その、痛みも何もないかのように無表情で手首を切る彼が。 「ね、気持ちいい?」 快楽に溺れる彼との行為が好きだ。 この、自らの欲委せにする行為が。 「もし、俺といて死んだらごめんね」 青白い顔して、そんなこと微塵にも思ってないように言う彼は、少し、かなりイカれてる。 今日も明日も明後日も、私はそんな彼といる。 綺麗事など何処かに忘れて来た彼と私は、酷く歪な関係だった。 【虚愛コレクション】