私の名前 ~After~



…知ってたなら、やめろよ。

とは思ったが、言わなかった。


「…晴瑠の中で、俺はどうだったの?
実際に見てみて。」

そこが一番大切だ。


「合格です(笑)

鈴音をお願いします。
あんなに幸せそうな鈴音は久々に見ました。」

長く一緒にいる弟がそう思うならよかった。

「想像がつくと思いますが、鈴音は何かあったらすぐに俺に報告してきます。

連夜さんのことは、毎日すごく助けられていると言っていました。
大切にしてくれるし、その分幸せを返したいとも。」