最強の暗黒龍は喪女にゾッコン ~VRMMOの裏ボスが子作り前提で求愛してきました~


 エヴィエニスに「おやすみ」の挨拶をして、ベッドに潜り込む。
 気晴らしにスマホでゲームをしつつ、先の出来事を思い出す。
 エヴィエニスは私を守ってくれた。
 もしかして、これからも私の身に危険が迫る度に、こうして守ってくれるのだろうか?
 ちょっとだけ。本当に、ほんの少しだけ、嬉しかった。

「駄目、ダメダメダメ! 日向、惑わされるな。奴は結婚と子作りを迫ってくる喪女の敵。絶対、絆されちゃ駄目!」

 スマホの画面では、私のタップに合わせてキャラクター達がリズミカルに踊っている。
 ゲームのキャラクターなら、いくらでも好感度を上げられる。
 だって、彼らはただのデータで、好感度を上げなければ成長しないシステムだから。
 育成と言う義務がプレイヤーには付いて回る――それだけのことだ。
 現実とゲームは違う。そう自分に言い聞かせて、上昇しかけたエヴィエニスへの好感度を0に戻した。