ストレスフル、私を蝕むストレスがマッハ。
 出会ったばかりの男と女が一つ屋根の下で、1週間ほど共同生活を送る。
 重複になるけど、小説、漫画、アニメ、ドラマに映画と見る人によって、美味しい状況下はごまんとある。
 しかし、現実とはそんなに甘くないわけよ。
 赤の他人――、しかも人に化けた雄ドラゴンのせいで、いらんストレスが私の精神を滅多打ちにしている。


 そう、今も……。



「私の入浴中に風呂に入って来るとか、どう言う神経してるんですか!? 馬鹿なの? 死にたいの!? まさか、理性が息してないの?」

 タオルを頭に巻いたジャージ姿の私だけど、全身が火照っているのは、湯上りだから……だけが理由じゃない。
 そして、慣れない正座でフローリングに座るエヴィエニス。
 もちろん、エヴィエニスの自発行動ではない。私が無理やりやらせた。

「たかが水浴びくらいで大袈裟な……」

 と、鼻で笑うエヴィエニス。
 彼の逞しい両足もプルプル笑ってるけど、いい気味だからスルーしておくね。