恋愛相手はアスリート。。。



「ねっ!美結」
怒って台所に移動する私を
後から追いかけてくる勇さん。


「なに!!!」


「そんな怒んないで!
ほらほら」


手を引かれ元の位置へと戻された。


「痛いんだけど!離してよ」


「今度は美結が座って
お返しに肩揉んであげるから」


「いいって!あたし
肩凝ってないし」


「いいのいいの」


「いいのじゃなくてぇ
あたし怒ってんだけど?」


「えっ?そう?怒ってんの?」


「怒ってるよ」


「そうなん?」
シレーと言いながら肩もみを始めた。


「もっ!!いいし!
痛いし!それに。。。くすぐったい」


「痛いの?くすぐったいの?」


「もー!わかんない」


わけわかんない私の言動に
勇さんは笑いながら
肩もみしてた手を前の方に滑り落とした。


「ち・ちょっと!どこ触ってんのぉ」


「どこ?どこって聞くかな?
ふふっ」


「何!その辺な笑い!」


「もっと気持ちよくなって
もらいたいからさ
卒業祝いを兼ねて
スペシャルな夜を」


「もーーーーこら!!!」


口ではこら!とか言ってるが
身体は抵抗せず身を任せていた。


「そー言うところ
マジで好き」
勇さんはソファーに移動してきて
私の横へちょこんと座った。


「きついんですけど
離れてくれませんか」


「離れろ?」


「へぇ。。。離れていいんだ」


密着してた身体を離し
距離をあけた。


「意地悪
今日は一段と意地悪」


「そーさせてるのは美結だから」


また距離が縮んだ。


そして今日も熱い夜を迎えたのだった。