グランドに戻った岩崎さんは
すぐに勇さんに駆け寄った。
多分私と会ったと伝えたのだろう
勇さんは周りをキョロキョロして
私を探しているようだったが
周りの背の高さに私は埋まってて
見つけることができなかったのだろう
すぐにまた練習をしていた。
「はい!10分休憩」
しばらくの休憩時間になった。
すぐにラインが届いた。
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ここに来てるの?
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ーーーーー
うん
ーーーーー
ーーーーー
なんで?
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なんで?って???
あ。。。私が夕べううん
今朝方 怒らせちゃって
そのままになってたから
怒ったままなのか?
紙切れにしろって言ったから
来るな!ってことだったの?
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来ちゃいけなかったかな?
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ーーーーー
うん
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来ちゃいけなかったのか。。。
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じゃあ帰る!
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ーーーーー
おい!待て!
ーーーーー
来てほしくないなら
チケット送って来ないでよ
1人でこんなところまで来たのに
ばかみたい。
ラインのやり取りの間に
練習が始まった。
私はすぐにタクシーに戻り
「空港へ行ってください」
と頼んだ。
「あれ?どーしたのかい?」
「東京へ帰ります」
「え?ホテルまで送るのが
ワシの仕事なんだが?」
「帰るので」
「急にはチケット取れないよ?
今時期は観光客が多いから
キャンセル待ちとかになると思うよ
それならそのまま居る方が
いいんじゃないのかな?」
「で・・・でも
あたしがここに居る意味なくなくったから」
「何かあったのかね?」
「まぁ 色々」



