「もー!好きって
言葉の安売りじゃないんですよ
そんな軽く言ってると
本気の人には伝わらないですよ」


「あはは 好きの安売りね
ウケるねぇ
でも 本気の好きって
どー言ったら伝わるの?
教えてみてよ」


「あたしに聞かないでくださいよ
そんなのわかんないですよ」


「美結ちゃんのこと本気なんだ」


「もぉ〜またまたぁ
からかわないで下さい
さぁ!続きのケーキ食べましょ」


本気だと言いながら
やっぱり目的はそれなのかな?
それが木山さんの誘う手なのかな?
ここは軽く交わしておくのが一番
そう思っていた。


「どーしたら伝わる?
この気持ち
何をしたらいい?
何を言ったらいい?」


木山さんの顔は真剣そのもの。


「えっ?」えっ?しか答えられない私。


「あの日あの時 ぶつかって
その瞬間 胸に刺さる様な
なんて言っていいのかな?
ドキッとして そして
会場で会った時には
運命だと思った
こんな気持ちになるのは初めてだから」


「本気ですか?」


「本気だよ
本気じゃないと堂々と
待ち合わせしたりしない
もし本気じゃない上に
周りに騒がれてマスコミ沙汰に
なったりしたら 大変だし
美結ちゃんだから
別にバレてもいいって思った」


「本気ですか」


今度は本気ですか?しか
答えることができない。


「うん 本気」


「あたし
アナウンサーじゃないんですよ?
ましてや女優さんでもなく一般人」


「えっ?どーいう事?」


スポーツ選手って言えば
アナウンサーとかきれいな女優さんが
相手だと思ってる事を伝えると
「そんな天然なところ含めて
好きになった」と
また告白された。


本日2回目の告白。