「あ・・・じゃないでしょ!
携帯買いに行ったんでしょ!」


「何故それを?」


「全国ネットで言ってた!
聞いてないからびっくりして
飲んでたコーヒーが
口から飛び出すかと思ったわよ」


スポーツニュースの取材受けたと
言ってたけどそこで何かしら
話したのかな?
まさか名前とか出してたとか?


「あたしの名前を出したとか?」


「違うよ 妹に携帯壊された!って
言ってたけど ああ美結のことだ!って
すぐにわかったわよ」


妹設定ね
よかった。。。


「でもそれ聞いて
ああ 美結に取ってあたしは
信用のない女
友達と思われてないんだなぁって
がっかり!」


「違うだよ
信用がないとかじゃなくて
連絡があったときに
真由子に相談しようと思ったけど
弁償するだけだし
いいかぁ〜と思ってね」


「ちゃんと弁償したの?」


「それがね」
と弁償どころか
高級な焼肉までご馳走になったと
真由子に話した。


「それでもうそれっきり?」


「ラインしてる
あっ!会ったりはしてないよ
ただおはようとかおやすみとか
そんな程度のやりとりだけね」


「それで?」


「それで?って?」


「付き合うの?」


「いやいや
そこに付き合うの?はおかしいよ
そんな大それたこと
ないない!
向こうは相手にもしてないわよ」


「そうかな?」


「そーだよ
相手は有名な人よ?
そんな人がこんな一般人なんて
相手にするわけがないよ
ねっ!そう思うでしょ」


「わかんないよぉ〜
どこに出会いが落ちてるか
わかんないもん」


「うーんそーだね
木山さんに限らず
出会いってどこに転がってるか
わかんないもんね」


「そーだよそーだよ」


「そーよ 真由子
伊達くんのことだって
少しは男としてみてあげたら?」


「そこに話を持っていくか?」


「もちろん!」


「実はね」


ボソボソと話し始める真由子。