「何言ってんの?
責任取るんだったら
最後まで責任取らなくちゃ!
これじゃあ 中途半端だぞ」


「えっ。。。でも。。。
やっぱり」


「今言ったばかりだろ
大丈夫だって 何か言われたら
こっちにも考えがあるし」


そう言うといきなり私の手を取った。


さすがにこれはまずい!
「わかりました 入りますから」
とその手を振り払い
木山さんの後ろから
中へと入った。


番号札を取り待つこと数分
今日は平日という事もあり
店内は1人のお客様しかいなかった。


「番号札32番のお客様
お待たせしました」


受付のお姉さんに言われ
席を立つ。


「あっ。。。木山さん
お久しぶりです
今日はどうされました?」


「ほらこれ見て!」
とひび割れた携帯をテーブルに。


「あらっ これは派手に」


「そう だから修理と思ったけど
この際だから
機種変しようかな?と思ってね」


「機種変ですね
iPhone Xですか?
カラーとかお決まりです?」


着々と話が進む様子をただ黙って
見てるだけの私。


「あのぉ。。。
質問していいですか?」


お姉さんの声が小さくなった。


「うん?何?」


「こちらの方は?彼女さん?」


わっ!来た!その質問
来るとは思ってたけど。。。


「違いますっ!」
「違うよ」


と私と木山さんの声が同時に発生。


「彼女!って言いたいけど
こいつ 妹」


【こいつ 】呼ばわれと
妹設定にされた
妹か。。。
みんな咄嗟に出るのは妹とか
親とか兄弟とか。。。
どの世界でも同じなのか。。。


「妹さんですか?
うーん 似てると
言われれば似てますかねぇ」


疑いの目線半端ない。