恋愛相手はアスリート。。。



バージンロードを娘と歩くのが
夢だったと言う
そんな父の夢を叶えてあげたかった。


挙式は熊本で済ませていたので
こっちでは披露宴のみだから
披露宴の始めの入場で
父と手を繋いで入場し
途中で勇さんに変わると言う
サプライズも用意した。


スタンバイする私たち
いつになく緊張している父。


「緊張してる?」


「当たり前のことを聞くな!」


「父さん今までありがとね
そしてこれからもよろしくね」


「バカ!この場で言うか?あほ」


「今だから言えるのよ
もうこの先感謝の言葉なんか
言えないかもしれないもの」


「だから今言うなって!」


そんな父の目から涙が落ちた。


入口の扉が開いた。


ーーー新婦の入場でございます
今まで育ててくれた
大好きなお父さんに手を引かれての
入場ですーーー


パチパチ
拍手で迎えられ勇さんの前へ



ーーーこれからは大切なこの娘を
頼むよとの願いを込め
父から新郎へバトンタッチですーーー


「勇吾くん娘を頼むな」


「はい 絶対幸せにします」



私は父の手を離し
勇さんの手を取った。


ここで勇さんに会ったのは奇跡。


もし私がここで勇さんたちの
担当になってなかったら。。。


もし直前にストッキングが
伝線しなかったらあの衝突はない。。。
勇さんはあの時に
私の事をどきっとしたと言った。


もし私がここでアルバイトを
してなかったら。。。


元彼が私を騙して
お金を取らなかったら。。。


掛け持ちのバイトはしていない
このバイトも選んでないかもしれない。


そんな事がめぐりめぐって
勇さんに出会えた。


今では全てに感謝しよう。


勇さんと出会えさせてくれて
ありがとう。。。


私たちはみんなからの
祝福を受けて今よりも
もっともっと幸せになります。