「あの日バイト前に社長から
相手の番号聞き出す行為とか
サイン求めたりツイッターインスタで
情報提供したのがわかったら
その時点でクビだと言われてたので
あたしは木山さんの番号とか
聞いてませんよ」


「マジ???」


「はい そのマジですど
木山さん お酒飲みすぎて
酔ってたんですかね?
あたしが番号聞き出したと?」


「違うし!!!
サインを書いたコースターあげたじゃん
その裏見てない?」


裏???


「ちょっと待ってくださいね」


昨夜のバックを取り出し
コースターを確認した。


他の人はサインだけだったけど
木山さんのは裏に携帯番号が
書かれていてた。


「あ。。。。」


「あっ。。。。じゃないよぉ
本当に興味ないのが
マジマジわかるわ!」


「そういう訳じゃなくて・・・
まさか番号書いてるとは
誰も思いませんよぉ
ってか あたしに番号
教えて大丈夫なんですか?」


「美結ちゃんは大丈夫そう
自分たちに興味ないから」


「とか言ってこの番号
売っちゃうかもしれませんよぉ〜」


「おいおい 朝から不吉なこと
言わないでよね
信用してるし」


「信用・・・って
昨日会ったばかりなのに?」


「うん!逃げられたら困るしね
け・い・た・い」


「あっ。。。」


「携帯不便なんだよね
画面タッチがうまくいかないし
今日買いに行こうかと思うんだけど
一緒に行かない?」


「1人で行ってくださいよ
お金は後に払いますから」


「うん?そうやって逃げるパターン?」


「逃げはしませんよぉ約束します!」


「後で払うとか
二度手間になるし面倒」


「でもあたしなんかと行って
人に見られたら
それこそヤバくないですか?」


「何それ?
木山が女と携帯選んでたって
報道されるかも?ってこと?
別に彼女なわけじゃないし
それこそ 携帯壊された相手に
弁償してもらってるんです!って言えば
なんか問題ある?本当のことだろう」


「ですけども。。。。。」