「本当に木山美結になっちゃった」
運転しながら呟いた。


「え?嫌なわけ?」


「嫌なわけないでしょ!
結婚したんだなぁって
実感してるだけよ」


「ふふふ」


「笑わないでよ
なんで笑うの?」


「なんとなく?」


話してるうちに駅に着いた。


「じゃあ 頑張ってくるわ」
そう言いながら
キャリーバックを後部座席から
取り出した勇さん。


「日本一になってきてね」
私も車から降りて勇さんのそばに。


「任せろ! 」


「うん!頑張ってね」
名残惜しく離れたくなく
でも!見送らなきゃと思ってると


「おーい!!!そこ!!!
公共の場でイチャイチャやめてくれる?」
と言う声が聞こえた。


ケイさんだ。。。


「お・おはようございます!」


「ケイさん さっき入籍してきました」


「あっそう
人の幸せは興味ない」


「めっちゃ朝から嫌な人!」


「まぁ 2人に忠告しとくわ
周りに流されないように
2人はがっちり組んでろよ
別れの報告は聞きたくないからな
頑張れや」


「朝からめっちゃいい人!」


「お前なぁ〜
こんなんだから美結ちゃん
よろしく頼むわ」


「はい!かしこまりました」


2人を見送って私は保育園に向かった。