恋愛相手はアスリート。。。



日曜デイゲームの日を見計らって
夜に料亭で両家初顔合わせ。


お互いの父に会うのはこれが初めてと
言うことでお互い緊張している。


「何着ていけばいいの?」
と前日に母から問われ
「母さんのお気に入りの服で
いいんじゃない?」
と答えると
「着古したやつしかないわよ
どーしましょ」と前日にドタバタの母。


「昨日今日
会うのが決まったわけじゃないのに
早くから準備しない母さんが悪い!
別に母さんの服なんか
どーでもよくない?」


というと 父もそう言ったそうで
「さすが親子ね!そんなところ
父さんにそっくりだわ
男はいいわよね
スーツでいいんだから
朝から呑気に座ってて
女はね準備に時間もかかるのよ」
まーそりゃーそーだけど。


「呑気?呑気なわけじゃないよ?
ワシだってドキドキしてるよ
あのテレビの世界の大物選手が
娘のお婿さんだなんてな
早くみんなに自慢したいよ」


「それはやめて
勇さんがちゃんと公表してからにしてよ」


「わかってるって」


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「初めまして」
から始まって 各家の紹介。


両親たちも意気投合して
いい雰囲気。


そんな中
「あのぉ・・・」と
勇さんが雰囲気を止める。


シーンとする中
さっきまで あぐらをかいていたのに
急に正座をした。


あたしも?
すぐにあたしも右に習えと
姿勢を整えた。


「始めに言わないといけなかったのに
申し遅れました
お義父さんお義母さん
美結さんを僕にください」
と 深々と頭を下げた。