「どーいうこと?」


「そーいうことです」


「はぁ?」


「あたしが持ってる意味ないので
返しに来ました
よろしく伝えてくださいね」


「ち・ちょっと待って!
別れたってこと?」


「そーです
やっぱりつまみ食いのあたしなんて
所詮そんなもんです
お幸せに」


「待って!どーいうこと?」


「嬉しくないんですか?
浅岡アナも他の人と熱愛してるし
もう1人のあたしも去るっていうのに」


「はぁ?」


「独り占めできますよ」


「本当に別れたの?」


「しつこいですね
何度も言わせないでください」


「原因はなに?」


「色々あります」


「あたしのこととか
関係してる?」


「たくさんある中の1つですけど
まぁ もう、終わったことなんで
あっ。。。安心してください
あなたの事が彼女さんだと
はっきり言ってましたよ」


と深々と頭を下げて
マンションを後にした。


行かなきゃ良かった
本命・・・いや彼女と
会うとか。


合鍵だって別に返さなくても
勇さん困ることなかっただろうし。


また愚痴を言うのは美奈代。


「変な女ね
私のことが関係してるか?って
普通聞く?」


「よくわかるんないけどね」


「別れたの?って聞く?」


「だって。。。聞かれたのは事実だし」


「変な女」


「変な女でも勇さんが選んだ人」


「まぁ関係が
続いてるのは確実だね」


「そうなのそーなの
でも 鍵も返したし
気持ちの整理しなきゃね
そろそろ出発よ」


「どこか行くの?」


「未来への出発よ!」


「なるほどね」


私はいつになくお酒を飲んだ
飲んでもう忘れようと思った。


だから気付いた時には
美奈代のベットの上で朝を迎えていた。