「泣くな!」激怒に近い声で言う。


「ごめん」
涙を服の裾で拭いた。


「最後に1つ聞いていい?」


「何?」


「騙してたとしても
少しはあたしのこといいなぁと
思ってくれてた時ある?
それともずっと都合のいい女だった?」


「それを今答えてどーなる?
どう答えて欲しい?」


もう早く終わりにしたい
それだけなんだと。。。


「あたしは
勇さんと付き合えて
いろんな世界見せてもらったから
幸せだった
少しは勇さんも
あたしと一緒に居たことが
楽しかったと思ってて欲しかったけど
それは・・・」


また泣きそう
泣いたら怒られる
そう車から降りないと。。。


「色々ありがとね」と伝えて
車から降りた。


ーーー待てよーー


と 引き止めてくれることを
少しほんの少し期待していたけれど
あっさり 私を降ろして
車はスタートした。


私と勇さん
たった半年の付き合いだったけれど
楽しかったのは本当の話で
勇さんを失った私は
闇へと落とされた気持ちになった。


いつも同じことの繰り返し
恋愛の神様はどうして
私を不幸にするばかりなの?
前世で私は恋愛に対して
酷いことをしていたのだろうか。