恋愛相手はアスリート。。。



1週間が始まった。


「美結せんせー あそぼっ」
纏わりつく園児達。


「何しよっか?」


「鬼ごっこ!美結せんせーが鬼ね!」


「いいよぉ〜」
と私は鬼に変身。


園児達といると
嫌なことが忘れられる。


みんなの輪の外にはるくんが
つまらなそうに1人で遊んでいた。


「はるくん!!!
はるくんも鬼ごっこするよ!
逃げないと捕まえちゃうよぉ〜」
と一歩一歩 ゆっくり近寄ると
遊んでいたおもちゃを投げて
「わー!逃げろー」と
走り始めた。


はるくんは輪に入りたくても
自分からなかなか入っていけなくて
ウジウジとしていたようだ。


これをきっかけにはるくんは
みんなとの交流も
進んでするようになった。


夕方 親のお迎えで
一人一人と帰っていく園児たち。


残るのは
はるくん。


新米先生なので
私はいつも最後まで残る。


「帰る支度していいわよ」
園長先生が私に言った。


「え?でも・・・はるくんの」


「今日はいいのよ」


「いえ!私も残りますよー」


「今日はお泊りなの」


月に一回お父さんが出張のために
園長先生が預かっているとか。


「え?」


「個人的にそんなの大丈夫?と
思ってるでしょ?」


私の心を読まれている。


「は・・・はい」


「いいのよ 親戚だから
これは内緒ね」


「え」


園長先生の甥っ子が
はるくんのパパらしい。


「そーなんですね」


誰にも言ってない話を
入社して間のない私に
してくれたのは不思議だった。


はるくんの心を掴んでくれたから
それが理由だった。


「今日 空いてない?
一緒にご飯行かないかしら?」


今日・・・。


せっかく誘ってくれているのに
断るのも。。。


「いいですよ」
迷わずすぐに承諾する。