何故、俺を拒絶するっ、芽以っ、と逸人はまったく表情に出ないまま、しばらくそこで、ひとり苦悩していた。

 砂羽と日向子が見ていたら、
「いやもう、あんたたち、勝手にやって……」
と言うところだろうが。