がしゃんっと一気にひっくり返るさまが、卵のままなのに、なんか可愛い。 がしゃん、がしゃんとうずらが転卵される様子を眺めているうちに、真っ暗な廊下に、うずくまっていたようだ。 階段を上がってきた逸人が、 「どうしたっ!?」 と叫んでいた。 タブレットの薄明かりで、顔がぽうっと照らし出されていて、ちょっと怖かったようだった。