今も、あの家のことを考えて、真っ先に浮かぶのは、かなり、呑んだくれていたお義母さん、大丈夫だったかな、ということと。
バイオエタノールの暖炉が綺麗だったな、ということ。
そして、お義父さん、今度行ったとき、呑みそびれた仙台の酒を出してくれるかな? ということだけだった。
いや、今度行くのは、いつになるのかわからないから、もう飲んじゃってるかなーと思っていると、逸人は思いつめたような顔で、
「芽以。
俺はお前が圭太を忘れるまで――」
と言ってきた。
忘れるまで?
と次の言葉を待ったが、逸人は、
「いや、いい、おやすみ」
と言って、行こうとする。
思わず、芽以は逸人の手をつかんでいた。
逸人が、えっ? という顔で振り返る。
バイオエタノールの暖炉が綺麗だったな、ということ。
そして、お義父さん、今度行ったとき、呑みそびれた仙台の酒を出してくれるかな? ということだけだった。
いや、今度行くのは、いつになるのかわからないから、もう飲んじゃってるかなーと思っていると、逸人は思いつめたような顔で、
「芽以。
俺はお前が圭太を忘れるまで――」
と言ってきた。
忘れるまで?
と次の言葉を待ったが、逸人は、
「いや、いい、おやすみ」
と言って、行こうとする。
思わず、芽以は逸人の手をつかんでいた。
逸人が、えっ? という顔で振り返る。



