だが、すぐに気がつき、
「あっ、すみませんっ。
 テーブル片付けてきますねっ」
と恥ずかしそうに言って、行ってしまった。

 逸人は、
 いや……、撫でてくれてよかったんだぞ、芽以、と思いながら、その後ろ姿を見送った。