「お静かにー。
みなさん、お静かにー」
個室を作っておくべきだった、と後悔しながら、千佳と総務系の女子五人組を隅の方に連れていく。
もうランチタイムも終わりで、少し手が空いていたせいか、逸人が出てきて、テーブルと椅子を五人用に寄せるのを手伝ってくれた。
間近で逸人を見た、めぐみが祈るように手を合わせて言う。
「ご主人、めちゃくちゃお美しいですね」
逸人は沈黙したまま、椅子を寄せている。
は、逸人さん、お客様ですっ。
お返事をっ。
って、この人に愛想振ることなんて期待しても無駄かっ、と思った芽以が口を開きかけたとき、逸人は彼女らを振り向き、
「……いらっしゃいませ」
と言って頭を下げた。
はっ、逸人さんが、挨拶をっ!
いや、いらっしゃいませ、くらい普通言うだろうと思うのだが。
この人の場合、いつも黙々と作っているだけで、挨拶といっても、客と目が合うと、ぺこりと頭を下げる程度のことなので、驚いた。
みなさん、お静かにー」
個室を作っておくべきだった、と後悔しながら、千佳と総務系の女子五人組を隅の方に連れていく。
もうランチタイムも終わりで、少し手が空いていたせいか、逸人が出てきて、テーブルと椅子を五人用に寄せるのを手伝ってくれた。
間近で逸人を見た、めぐみが祈るように手を合わせて言う。
「ご主人、めちゃくちゃお美しいですね」
逸人は沈黙したまま、椅子を寄せている。
は、逸人さん、お客様ですっ。
お返事をっ。
って、この人に愛想振ることなんて期待しても無駄かっ、と思った芽以が口を開きかけたとき、逸人は彼女らを振り向き、
「……いらっしゃいませ」
と言って頭を下げた。
はっ、逸人さんが、挨拶をっ!
いや、いらっしゃいませ、くらい普通言うだろうと思うのだが。
この人の場合、いつも黙々と作っているだけで、挨拶といっても、客と目が合うと、ぺこりと頭を下げる程度のことなので、驚いた。



