パクチーの王様


 しかし、日奈子も、幾ら圭太が好きとは言っても、こんな状態の圭太でいいのだろうかな、と思いながら。

 好きな相手が手に入れば、なんでもいいのだろうか。

 逸人のように――。

 圭太の大きな外車が出て行くのを見送りながら、小さく呟く。

「行ってらっしゃいー。
 日奈子にそれ以上、生気抜かれないよう、頑張ってー」

 まあ、本人に聞こえてはいないだろうが……。