「たまちゃん、あんた意外といいとこ突いてるわよ」
昭子のお褒めの言葉に気を持ち直したたまこはすこぶる笑顔になった。
「じゃあ、やっぱり昭子さんは誰かに殺されたんですね」
「そんな背筋をぴいんと伸ばして嬉しがってもダメよ。あたしは殺されちゃいない。あたしはね」
昭子が白い歯を見せた。
「え、じゃあ、」
「殺されたのはあたしじゃないんだよ」
昭子が目線をたまこに合わせるように低くして間近にたまこの目を捉えた。
「たまちゃんはあたしを地縛霊か、もう一つ、それじゃないかなあって思ってるのがいるだろう? それじゃない方がきっと当たってるよ」
ふふっと含み笑いをし、己からは答えを言わない昭子はたまこの考える姿を見て遊んでいた。
「もう一つの方ってことは、じゃあ、昭子さんはもしかして、」
「お。今度こそそろそろ時間だぜい」
たまこが昭子に何かを言おうとしたけれど、その前に太郎に言葉を挟まれた。
「じゃ、いいかい。始めるぜ」
太郎がたまこの横に置いた蝋燭の火をふうと吹き消した。
たまこが何か言おうと口を急いで開いたが、時すでに遅しであった。
昭子のお褒めの言葉に気を持ち直したたまこはすこぶる笑顔になった。
「じゃあ、やっぱり昭子さんは誰かに殺されたんですね」
「そんな背筋をぴいんと伸ばして嬉しがってもダメよ。あたしは殺されちゃいない。あたしはね」
昭子が白い歯を見せた。
「え、じゃあ、」
「殺されたのはあたしじゃないんだよ」
昭子が目線をたまこに合わせるように低くして間近にたまこの目を捉えた。
「たまちゃんはあたしを地縛霊か、もう一つ、それじゃないかなあって思ってるのがいるだろう? それじゃない方がきっと当たってるよ」
ふふっと含み笑いをし、己からは答えを言わない昭子はたまこの考える姿を見て遊んでいた。
「もう一つの方ってことは、じゃあ、昭子さんはもしかして、」
「お。今度こそそろそろ時間だぜい」
たまこが昭子に何かを言おうとしたけれど、その前に太郎に言葉を挟まれた。
「じゃ、いいかい。始めるぜ」
太郎がたまこの横に置いた蝋燭の火をふうと吹き消した。
たまこが何か言おうと口を急いで開いたが、時すでに遅しであった。