「これからお前は殺される」
「どういうことだよ」
司の声は震えていた。
己はもう死んでいるのだ。
それなのに殺されるとは意味がわからない。
「お前は最近体調がよくなかっただろう? それはな、おまえの妻が長い年月をかけてお前の食い物に仕込みをしてたんだよ」
「仕込み? まさか毒を持ったってことか。俺の飯に毒を入れてたのか! は、犯罪じゃねえか」
「おもしろいこと言うなお前」
太郎が苦笑し体を強張らせている司をまじまじと見た。更に怖がらせるように、
「お前の妻はお前を痛めつけて苦しませて殺すはずだったんだけど、そこだけがうまくいかなかった。さぞ残念だろうな。おまえは苦しまずに死んだんだから、さぞやるせないだろう。それはさておきだ、これからお前は永遠にひとりぼっちになる。一人で闇の中に落ちて行く。そこで今まで殺した奴らに逆に殺され続ける。先は無い。殺されたあとにあるのは完全な闇だ。闇の中でも殺され続ける。その中にポツンと未来永劫居続ける。死ぬ時の痛くて苦しい気持ちだけがお前の友達だ。この地球ってもんが終わりを迎え、みんなが違う世界へ移っても、お前の時間はここに貼り付けられたままだ。哀れだな」
「どういうことだよ」
司の声は震えていた。
己はもう死んでいるのだ。
それなのに殺されるとは意味がわからない。
「お前は最近体調がよくなかっただろう? それはな、おまえの妻が長い年月をかけてお前の食い物に仕込みをしてたんだよ」
「仕込み? まさか毒を持ったってことか。俺の飯に毒を入れてたのか! は、犯罪じゃねえか」
「おもしろいこと言うなお前」
太郎が苦笑し体を強張らせている司をまじまじと見た。更に怖がらせるように、
「お前の妻はお前を痛めつけて苦しませて殺すはずだったんだけど、そこだけがうまくいかなかった。さぞ残念だろうな。おまえは苦しまずに死んだんだから、さぞやるせないだろう。それはさておきだ、これからお前は永遠にひとりぼっちになる。一人で闇の中に落ちて行く。そこで今まで殺した奴らに逆に殺され続ける。先は無い。殺されたあとにあるのは完全な闇だ。闇の中でも殺され続ける。その中にポツンと未来永劫居続ける。死ぬ時の痛くて苦しい気持ちだけがお前の友達だ。この地球ってもんが終わりを迎え、みんなが違う世界へ移っても、お前の時間はここに貼り付けられたままだ。哀れだな」

