しばらくそうしていてももう中からは物音一つしなくなっていた。
「もしかして誰かいるんですか?」
この中に人がいたらそれはそれで事件だ。自分が言ったことに自分で呆れて笑いがこぼれた。
しかし、瑞香の笑いをかき消すことが起きた。
ぼそぼそと確かに人が話す声が聞こえたのだ。
瑞香の顔から笑みが完全に消えた。
「嘘だ。人がいるなんてありえない。ありえないよね。もしかして本当に誰か、いるんですか?」
返事はない。
ドアを開けようと、南京錠のかかっているところをがちゃがちゃやってみてももちろん開くはずもない。
「……て、くだ、さい」
空耳じゃない。声が聞こえた。
「なんて言ったんですか? どうしたんですか? なんでこんなところに、」
「助けて」
「……助けてって。わかった今鍵を探してきますから待っててください」
「助けて……出して」
床だかドアだかを引っ掻くわずかな音が耳に入る。その声は弱々しかった。
「もしかして誰かいるんですか?」
この中に人がいたらそれはそれで事件だ。自分が言ったことに自分で呆れて笑いがこぼれた。
しかし、瑞香の笑いをかき消すことが起きた。
ぼそぼそと確かに人が話す声が聞こえたのだ。
瑞香の顔から笑みが完全に消えた。
「嘘だ。人がいるなんてありえない。ありえないよね。もしかして本当に誰か、いるんですか?」
返事はない。
ドアを開けようと、南京錠のかかっているところをがちゃがちゃやってみてももちろん開くはずもない。
「……て、くだ、さい」
空耳じゃない。声が聞こえた。
「なんて言ったんですか? どうしたんですか? なんでこんなところに、」
「助けて」
「……助けてって。わかった今鍵を探してきますから待っててください」
「助けて……出して」
床だかドアだかを引っ掻くわずかな音が耳に入る。その声は弱々しかった。

