「なんか用?」
学校にいる時とは別人のように髪の毛はボサボサで無精髭も生えていた。
「お話があるんですけどいいですか?」
「……話?」
先生は私たちを警戒するようにドアは少ししか開けていない。
本来なら先生のほうが生徒のことを心配して自宅を訪問したりするはずなのに、この人は本当に私たちに興味がないようだ。
「動画のことです。自分が予告されてることは知ってますか?」
私の背後から前園さんが問いかけた。
「……とりあえず入れ」
先生はぼそりと言ったあと、玄関に散乱していた靴を足で端に寄せた。
学校ではきっちりとしてるイメージのあった先生の部屋は、足の踏み場がないほど散らかっていた。
溜まってるゴミ袋の中にはコンビニのお弁当やカップラーメンが入っていて、台所には洗っていないコップがたくさん放置されている。
だらしがないというよりは、自分の身の回りのことにもあまり興味がないように感じた。



