たしかに鈴木先生のプライベートなんて聞いたことがないし、授業が終わればそそくさと職員室に戻ってしまうから他愛ないことでさえ喋ったりはしない。
……どうしよう。
ライングループに書き込めば先生が気づく可能性はあるけど、幾田さんとも繋がっている場所で動画を回避する方法を伝えたくはない。
『連絡先は知らないけど、家なら知ってるよ』
「……え?」
『前に歩実が3丁目の線路沿いのアパートで鈴木先生を見たって言ってた。コンビニの袋を抱えて一階の角部屋に入っていったって言ってたから間違いないと思う』
先生は理科室で河口さんたちの死を目の当たりにした時に腰を抜かしていたくらいだから、おそらく自分が予告されたことで恐怖に怯えているはず。
『明日、先生の家に行ってみる?』
前園さんが一緒に付き添ってくれるというので、私は「うん」と返事をした。



