「……私、これからはもっと思いやりを持てる人になる。今さらって思われるかもしれないけど」
「そんなことないよ!」
私は戸上さんの手を強く握った。
戸上さんの涙に釣られるようにしてちづと私はもらい泣きしてしまい、3人でぐちゃぐちゃになりながら反省した。
「……私、コンビニでいっぱいお菓子買ってきたから女子会しよう!」と、泣き晴らした顔でちづが言う。
だったら、夜通し喋り倒そうということになり、ちづと戸上さんはこのままうちに泊まることになった。
夏休みに入っても楽しいことなんてひとつもなかったけど、3人で声が枯れるまで話して、いつの間にか笑顔も溢れていた。
……こんなに賑やかで安心する夜は、久しぶりだった。



