それから警察の人に連絡して、6名の遺体は公園から病院へと運ばれていった。
ちづは相当、佐藤さんの死がショックだったようでまともに歩ける状態じゃなかった。
「……大丈夫?」
「……っ……」
涙が止まらないちづを支えながら、私は家まで送り届けた。
「早くお風呂に入って身体を休めたほうがいいよ」と、身体から手を離すと、私を引き止めるようにしてちづが洋服を掴んだ。
「あずは……いなくならないよね?」
クラスメイトが減っていく恐怖。ずっとずっと気を張っていたけれど、ちづのメンタルが限界に近づいていることは分かっていた。
「大丈夫だよ」
そんな根拠はなにもないけれど、今は自分自身にもそう言い聞かせるしか平静を保つ方法がない。
「……こんなことになるならスマホが返ってこなければよかったね」
「え?」
「だって、予告動画を確認した途端にみんなが……っ」
再び、肩を落とすちづを宥めながら、私はあることを考えていた。
確信なんてないけれど、もしかしたら……。
そして、ちづと別れた帰り道。暗闇の中に人影が立っていると警戒していたら、それは前園さんだった。
「……小島さん平気?」
どうやら心配して、私が戻ってくるのをこの道で待っていてくれたようだ。



