でもなんで今さら……?
誰もが困惑している最中、ついに牧野くんと堀北くんにも動画の影響が出始めていた。
「うわあああ……っ」という牧野くんの叫び声とともに左目から血しぶきが舞った。同時に堀北くんも右目を押さえて激しく痛がっている。
ただの遊具などが置かれているだけだった公園が、一瞬で戦慄した空間へと変わった。
山内くんと薮田くんは真っ青な顔をして地面に倒れてしまい、ボンッ!!と爆発音が聞こえると、竹中くんも血だらけで動かなくなった。
「なんでだよ、なんで俺がこんなことに……っ」
牧野くんは血が混ざり合った悔し涙を流しながら、なんとか制裁から逃れようと頑張っていた。けれど、一緒に予告された堀北くんが呼吸を止める頃には彼も弱まっていき、次第に身体が硬直しはじめる。
「たすけて、だれかっ……」
そんな中で、苦しみ続けている佐藤さんにちづは寄り添っていた。
「大丈夫だから、佐藤さん……絶対にこんなことで佐藤さんを死なせないから……」
「……こ、じま、さん……」
「ちづ、危ないっ!!」
ボンッ!!と、佐藤さんも爆発して、火薬の匂いが辺りに充満する。間一髪のところで私はちづの身体を守り、顔の原形がなくなった佐藤さんはそのまま地面に倒れた。
「あ、あっ……」
声にならない、ちづの悲しみ。
「見ちゃダメ」
私が佐藤さんの姿を見せないように抱きしめると、ちづは大声で泣き叫んだ。



