『鈴木先生、見てないのかな?』
「たぶん。まだ寝てるってことないだろうけど……」
『そう、だよね』
電話の口調からして私よりちづは落ち着いているように感じた。
誰か警察に連絡したんだろうか。
こうやって考えてる間にも連絡するべき、だよね?
でもなんて伝える?クラスメイトが動画の中でひどいことをされていて、もしかしたら殺されてるかも、なんて説明したところで信じてくれない可能性のほうが高い。
どうすれば、どうしたらと、ぐるぐると思考を回転させていると、ああだこうだとやり取りをしていたクラスメイトたちの会話の中に、ひとりの人物が参加してきた。
【ねーみんな、私生きてるから(笑)!】
それは動画の中にいたはずの、麻生さんだった。
【え、麻生?生きてんの?】
【じゃあ、やっぱりドッキリ?】
【やめてよ。本当に夜眠れなくなるから!】
次々と麻生さんに反応するクラスメイトたち。



