そして私の後の生徒たちも次々と名前を呼ばれて、全員の聴取が終わる頃には三時間弱が経過していた。
とりあえず理科室で待機になった私たちは帰ることも許されなくてただ大人たちの指示を待つ。
慣れない緊張感の中で聴取をしたことよりも、やっぱり私と同じようにみんな信じてもらえなかったようで、募り募った不満は爆発寸前だった。
「あーくそっ!警察だからって偉そうにしやがって!」
ガタンッと、木製の椅子を思いきり蹴飛ばしたのは森元だった。
どうやら警察は普段から素行が悪い生徒に目をつけているようで、森元は疑いの対象にいた。
自分以外の聴取の様子は分からないけど、おそらく清水さんにチクチクと言われたんだろう。かなり鬱憤が溜まっているように見える。
「っていうか、なんで動画が再生されなかったのかな。他の人たちに見られないように幾田が操作してるってこと?」
麻生さんがいなくなり、一軍の女子のグループの中心は畑さんになっていた。
「可能性はあるんじゃない?私たちのやり取りも自由に消せちゃうぐらいだし」
「なんかつねに監視されてる気がして怖いんだけど」
続くようにして、仲谷さん磯山さんが言う。相変わらず前園さんは状況を整理するようにあまり発言はしなかった。



