「言わされてるわけでも流行ってるわけでもないですよ!私は本当のことを……」
「きみの前に聴取した生徒がみんな口裏を合わせたように同じことを言ったよ」
「信じられないのも疑うのも分かります。でも事実なんです!」
「いじめで自殺した幾田透子という生徒の呪い?」
「はい」
「大人をからかうんじゃない……っ!!」
突然大声で怒鳴られて、私はビクッとなる。
側にいた同僚の人に宥められると清水さんは「ごめんね」と、また柔らかく言った。
きっと、私の前のクラスメイトたちもこうやって信じてもらえなかったんだろう。悔しくて、ムカついてくる。
「じゃあ、見てくださいよ。この動画を」
私はスマホの画面を清水さんたちに見せた。すぐに動画をタップしたけど反応がない。
何度も何度もタップして、けれどグループを退会でなかった時と同じように弾かれてしまう。
「はあ……ほらね」
清水さんは私を嘲笑うように言った。
「他を生徒たちもそうだよ。見てくださいって訴えても結局、動画を再生できない」
な、なんで再生できないの……?
証拠がここにあるのに。
「どうせ誰かにそう言え、そうしろって脅されてるんでしょ?麻生さんの手足を折って、高野くんの首を切ったのは誰?見てないとは言わせないよ。A組の生徒たちが教室にいたことは証言が取れてるんだ。大丈夫。警察に任せておけば安心だから。ね?」
まるで私は蛇に睨まれた蛙のようだった。
脅してるのはそっちじゃないの?と、逆らうこともできずに、私はずっと黙ったまま事情聴取の時間が終わった。



