「そもそもこれがスケコの呪いなら、麻生と高野が制裁されたら終わりだろ?」
急いで教室に向かうと、なにやら森元、武政、井口たちが騒いでいた。
おそらくまた幾田さんのことが話題に上がったのだろう。いつも昼休みになれば中庭などに出向くクラスメイトたちが、珍しく教室に留まったままだった。
「そうだよな。スケコってあだ名つけて、からかいはじめたのって最初は高野だったし」
「そーそ。女子の主犯格が麻生なら、男子は高野で決定だろ」
森元たちは友達だったはずの高野くんに対して冷めた視線を送っていた。
「や、やだなあ。俺だけがやってたわけじゃないでしょ」
動揺しながらも高野くんはヘラヘラとしていた。
私はお調子者の高野くんよりも実は森元や武政、井口のこの三人が特に苦手。
素行が悪いってこともあるけど、他校の可愛い女子に声をかけてはカラオケボックスに連れ込んで、犯罪ギリギリのことをしてるって噂で聞いたことがあるから。



