「なんで!?」
私は強い口調で大きな声を出した。だって私はみんなと同じように制裁を受ける義務がある。
「私のせいで幾田さんのいじめがエスカレートしたんだよ?」
私は幾田さんのいじめを見過ごすことができずに鈴木先生に相談したあと、学年主任から校長先生にまで、手当たり次第にいじめのことを報告した。
大事(おおごと)にしたかったわけじゃない。
でも頼りの鈴木先生はなにもしてくれないし、誰に相談すればいいのかも分かっていなかった。
結果として学年集会が開かれて、いじめが報告されているという事実だけがみんなに伝わっただけ。
他の先生たちも幾田さんのいじめは単なる遊びの延長だと結論づけて、状況はさらに悪化した。



