予告動画




消化しきれない気持ちを抱えたまま、ふたりとは途中の道で別れて私は家へと帰った。


食欲がないので晩ごはんは食べずにシャワーだけを浴びて、ベッドへと横になる。



――『なあ、〝お前〟が生き残るんだろ?』


森元のあの言葉。

あれは一体どういう意味だったのだろう。私はぎゅっと枕に顔を埋めた。



……ピロンッ。

と、その時、枕の下に置いておいたスマホが短く鳴った。



大丈夫。もう、予告動画は起こることはない。

そう思っていても、やっぱり見ずにはいられないメッセージ。




【予告動画 小島千鶴】


……ドクン。


ちづの名前を見て、心臓がものすごい速さで鼓動する。



大丈夫。もう予告動画は終わった。

動画を見ていた森元がいないのだから、こんな予告が来たってもう怖くない。


そう何度も何度も自分に言い聞かせながら目を瞑った。