その日の夜。畑さんが森元を公園へと呼び出した。
ふたりきりにさせるのはなんだか危険だと思い、私とちづと前園さんも同行することになったけれど、ちづと前園さんはいまだに目すら合わせない。
「……やっぱり前園さん、怒ってるんだよね?」
私の横でちづがぽつりと呟く。
ちづがどうして幾田さんの自殺の動画を消去しようとした前園さんを止めたのかは、私だって分かっていない。
けれど、意味もなくそんなことはしないから、なにか私にも言い出せない事情があるんじゃないかと勝手に考えている。
「とりあえず謝ったほうがいいかもしれないね」
「……だよね」
ちづが前園さんに声をかけようとした時、公園内に畑さんの叫び声が響いた。
「こそこそ動画見てるのはやっぱりあんたでしょ!?」
畑さんの洋服には、仲谷さんと磯山さんの血痕が付着したままだった。
「は?なんで俺って決めつけるんだよ」
「どう考えてもあんたしかいないからだよ!」
仲谷さんと磯山さんが制裁されるまでは余裕のあった畑さんもふたりの死を目の当たりして、やっと笑ってる場合じゃないことに気づいたようだ。



