「ハア……ほらっ、森元だ、あいつが、動画を………」
先に動かなくなった井口を確認したあと、武政は諦めたように仰向けになり、アーケードの屋根を見つめる。
「ああ……いろ、いろ、しっぱい、した……な」
うわ言のようにそう言ったあと、武政も静かに目を閉じた。
「なんで……もう予告動画は起こらないんじゃないの?」
ちづがぺたんと腰を抜かす。
アーケード街が騒然とする中で、私と前園さんはただ武政と井口の姿を呆然と見つめていた。
……ピロンッ。
【あと6人】
私たちのスマホに届いたメッセージ。
夏なのに、身体のあちこちが冷たい。騒がしい通行人たちの声がやけに遠く聞こえていた。
これで、確信した。
この連鎖を終わらせないために。
この状況を最後まで続けるために、動画を意図的に再生している人物が7人の中に……いる。



