月明かりの下の舞踏会



恥ずかしくて顔を背けようとするけど、その前に私の顔を手で包み込んで離さない。

そうだ、ライズが言うように私はこの森のどこかに住んでいる私の初恋の相手の王子様を探しにいつも森に入ろうとしていた。

でも昔みたいに怪我して、本当に動けなった時王子様がこなかったらと、失恋の行く先を考えてしまい怖くてちゃんと探せなかった。


「王子様が、悪魔でびっくりした?」

「……いや、傷が消えた時点で人とは違うんだろうなとは思ってた」

「ごめんね。いつかこの屋敷に来ることも分かってたけど、あいつらにも言えずに怖がらせて。……でも今ならちゃんと君を見て伝えられるから」


ゆっくりと視線をライズの方へと戻すと、愛おしそうに私を見つめていた。

そんなライズの瞳に吸い込まれるように見つめた。


「これからも君を守るから、だから君の王子様でいさせて。好きだよ、スーザン。愛してる」


そう言って優しくキスをするライズに、とろけていく。

こんなこんな……おとぎ話のような恋が実っていいの?

初恋の相手を追い求めやって来た舞踏会は、ちょっぴり怪しくて怖いけど、王子様はちゃんと私の元にやって来てくれた。