月明かりの下の舞踏会



もしかしたら逃げられるかもしれない、そう考えたけど再びライズが私の体を押し倒した。

小さく悲鳴を上げてソファに倒れ込む私に、ライズはそっと頬を撫でてきた。

愛おしい物を壊さないように、そっとそっと……


「俺、気に入ったの手放さない主義なんだ」

「そ、そんなこと知らないわよ」

「だからさ」


そう言って再び顔を近づけてきて、首元を噛まれるその痛みが来るのを構えていた。

だけど、その痛みはくることはなく唇に冷たい何かが触れた。


「今度こそ俺のものにする。もう逃がさないよ」


そう言って再び顔を近づけてきて、今度は熱い熱い……キスをされた。

そう理解するのに時間がかかってしまったが、もう遅い。

顔が離れたその瞬間にライズを突き飛ばす。