月明かりの下の舞踏会



そんな私を見て少し驚いた顔をするけれど、すぐさま再び不敵に笑う。

にぃっと笑う口の隙間から覗く鋭い牙が、キラリと光る。


「……君は俺の物だ」

「え……」

そう言って真っ黒な風が私達の周りを取り囲みながら吹き荒れる。

目も開けられていられない程の強さに、体を強ばらせる。


「お菓子はお前らに譲るよ」

「やったぁ!」

「では、後はライズ……楽しんで」

「肉の一欠片位は俺様にも譲れよ」


風が吹き荒れる中、四人の声は何故かしっかりと聞こえてきた。

骸骨の骨が擦れる音に、コウモリが羽ばたく音……様々な音が一つの音楽を奏でていく。

冷たい空気が背筋を凍らせていく。