月明かりの下の舞踏会



だって、舞踏会が開かれるって。

みんなみんな仮装して…………

いや、違う……あれは仮装なんかじゃない。

そうか、私は歓迎されているのは事実なんだ。

だって、仮装じゃなくて本物のーー


「見つけた」


はっと上を見上げれば、ライズさんが私が隠れていた箱の蓋を開けて、ニヤリと楽しそうに笑っていた。

その姿に何かの記憶が蘇るけど、そんなの今はどうでもいい。

先程までの優しい笑みとは違って、鋭い牙を向けながら笑うライズさんがゆっくりと開いた。


「ようこそ、俺たちのお屋敷へ。悪魔達が集う魔の屋敷へ。隠れんぼはもう終わりにしようか」


そう言って指をパチンと鳴らすと、体が浮き上がる。

何が起こってるのか分からないでいると、あっという間にライズさんの腕の中にいた。