楽しそうに笑いながらホールへとやって来ると、私の存在に気づいたのか視線を感じる。
町の子供達以上に気合十分なその仮装に、口が開きそうになる。
「おやおや、お客様ですか?」
そう言って声をかけてきたのは、体のあちこちと、顔半分に包帯を巻いた背の高い男。
包帯も真新しいものではなく、使い古したボロボロな包帯がリアル感を増す。
「ほう……今年は何とも美味しそうな匂いがする」
その包帯男に反応した頭に狼のような耳が生えた、目つきの鋭い男。
耳だけだと思って見ていると、尻尾までちゃんと付いている。
「ふふふっ!いらっしゃい!」
可愛らしく笑顔を向けてきた角を生やし、背中からは悪魔のような羽を生やした少し幼さがある男の子。
あどけなさが……ちょっとだけ怪しい。
じっとその近づいてくる三人を見つめていると、扉を開けてくれた男の人がまたしてもそっと私の背中に触れた。



