高い天井から下がる大きなシャンデリアがチカチカと、輝きを放っている。
大きな階段の上には様々な絵画が並べられていて、辺りを見れば鎧がこの空間を守るように佇んでいる。
外見はあれだけボロボロで手入れが行き届いていないと感じていたのに、床に使われている大理石であろうその床は埃一つなく輝いている。
こんな町の隅にこんな立派なお屋敷があったなんて……
「今年は素敵なお客様がやって来てくれて、すごく嬉しいよ」
「あ、あの……」
「今年の舞踏会も盛り上がりそうだ。折角だ、君も楽しんでいって」
そう言って優しい笑顔を向けられて、なんて答えていいのか分からないでいると賑やかな声が聞こえてきた。
奥の扉が開いたと思えば、奥からぞろぞろと人がやって来る。



